現状に問題があるとき、いきなり現状に対応するのではなく、べき論から始めるべきだと思っています。
べき論とは、「こうあるべきである」という理想の話です。
例えば、「チームリードはチームメンバーのタスクをきちんと把握するべきである」みたいな話ですね。
もちろん現実的には、チームが大きくなりすぎて時間的に把握できない、などの現状は存在します。
だからと言って、チームリードはチームメンバーのタスクを把握しなくてよい、という免罪符にはならないはずです。
もし例として挙げた、チームが大きくなりすぎて時間的に把握できない、という現状があるのであれば、チームを分割するべきでしょう。
その「チームを分割する」という施策は、「チームリードはチームメンバーのタスクをきちんと把握するべきである」というべき論から発生します。
もちろんすぐにチーム体制を変更することはできないので、何らかの応急策を打つべきです。
ですが、将来的にはチームリードがチームメンバーのタスクを把握できるレベルまで、チームを分割するべきだと思います。
なので、現状の問題に対して、まずべき論を考えてから応急処置を打つべきで、いきなり応急処置を打って解決するべきではないと思います。
そもそもべき論が正しいか、という点も議論する必要はあります。